白髪ぼかしハイライト・白髪手術で後悔する人が増加中

最近、髪のトラブル相談やお直しで多くなっているのが、白髪ぼかし等でブリーチしたダメージです。

問題の根底にあるのは、美容師側がデメリットを伝えないで、いい所しか説明していないことにあります。

まずは白髪ぼかしについて説明したいと思います。

白髪ぼかしハイライトとは?

白髪ぼかしハイライトの手法:
白髪ぼかしハイライトは、細かいメッシュを全体的に入れ、明るい優しい色を使うことで、白髪を目立たなくさせる手法です。

この際に主に使用されるのがブリーチ材であり、ブリーチは髪のメラニン色素を壊して白金まで脱色する場合もあります。明るさを出すためだけでなく、いままで蓄積されていた白髪染めの残っている色素(残留色素)を分解するためにも使われます。

ブリーチの注意点

ブリーチ剤の効果と注意点:
ブリーチ剤は、明るい色を作るために必要であり、黒&白のようなコントラストに差が出ないよう、黒髪も白髪の白に近くするため(白髪をぼかすため)に使用されます。

しかし、ブリーチは髪にダメージを与える強力な薬剤であるため、注意が必要です。

最近では、ダメージを軽減するプレックス入りのブリーチ材も登場しています。 しかし、プレックス(トリートメント剤)が、流れ落ちた時には、バサバサ・ゴワゴワの髪になってしまいます。

カラー剤の特性と限界:
ブリーチではカラー剤のジアミン色素は分解できないため、暗い色に染めてある髪を明るくするのは難しいです。特に、40代以上の女性の髪は細くなり、薬剤のダメージをとても受けやすくなっているので、強い薬剤で髪を明るくするのは避けたいところです。

脱染剤の役割:
カラー剤で染めて発色したジアミン色素を分解するために「脱染剤」を使用します。脱染剤は染料を分解する薬剤で、染めた髪の色を変える助けをします。ダメージは相当なものなのでオススメしませんが、脱染剤の使用も白髪ぼかし等では検討されるべきポイントとなっています。

白髪ぼかし・白髪手術のデメリット

●ハイライト(メッシュ)でゴールド〜白金までブリーチをしないといけないので、2回〜4回のブリーチをしなくてはなりません。髪の負担はかなりのものと想像が付きますね。

●ブリーチを3回行えば、時間も3時間かかります。トータルすると4時間〜5時間はサロンに滞在することになります。

●料金も4万円前後かかります。クーポンを使っても3万円前後です。安すぎると、安価な薬剤を使用したり、給料の安い経験と知識不足のスタッフが施術する可能性もあります。お金と時間、お金と技術力は比例しますね。

●1週間後には、色味が落ちて金髪メッシュになる←自分で紫シャンプーなどで毎日メンテナンスが必要。娘さんから「山んばのよう」と言われたとショックを受けて、「他店の失敗をお直し」メニューでいらしたお客様もいました。

●結局、伸びてくるのは、いつもの白髪。髪が黄色〜白金になれば、それは伸びてきた白髪は目立たないかもしれませんが、周りからは「ただ白髪が増えただけ」と言われたと悲しんでいる方もいました。

●ベリーショートのスタイルだったら、ゴワゴワになる前に切ってしまうので良いかもしれませんが、ボブ〜ミディアム〜ロングの方は、傷んだ髪が伸びて健康な髪に入れ替わるのに2年〜3年はゴワゴワのダメージと付き合って行かないといけない。

まとめ

ショートスタイルならOKだと思いますが、ボブ以上の髪にはオススメしません。ただ、毎日紫シャンプーを使い、トリートメントもマメに行って、毎日メンテナンスをしっかりできる方でしたら、いいかもしれませんね😊

30歳代後半になれば、加齢による髪のウネリも出てきますし、髪も細くなっているところに、ブリーチという強力な薬剤はオススメしていません。どうしてもという方にだけ施術はしますが、基本、髪のツヤは年齢とともに大切になっていくので、髪を美しく育てて行く「育髪」というところに重点をもっていきたいと思います。

当サロンでは、シャンプーや薬剤、トリートメント、ドライヤーなども、良質なものを選んで日々、施術しています。

他店で失敗されてお直しをご希望の方は、ぜひともご相談ください。

ケラチン・トリートメントもオススメです😊



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