ネオ・メテオ・ストレートを効果的に使う方法

本日は、私が日頃から施術で使用している「ネオメテオストレート」について、効果的な薬剤選定のポイントをお伝えしたいと思います。

これまで多くのお客様に施術をしてきました。札幌でも毎日のようにメテオシリーズを施術しています!今回はその知識と経験を元に、皆さんに役立つ情報を共有したいと思います!

ネオメテオストレートとは

ネオメテオストレートは、髪質を改善しながらストレートにするための技術で、施術に使用する薬剤選定が非常に重要です。髪の状態や履歴に応じて適切な薬剤を選び、適切に使用することで、どんな髪質にも対応できる力を発揮します。

その薬剤選定を間違うと、逆に失敗に繋がるので、きちんと勉強している美容室で施術することをオススメします。

チェンジリンスの重要性

まず、ネオメテオストレートを施術する際に推奨される「チェンジリンス」(pH 10.5)についてです。チェンジリンスは、髪のアルカリ度を調整し、施術に使用する薬剤の効果を最大限に引き出すために非常に重要です。

特に、新規のお客様や髪の履歴が不明な場合には、チェンジリンスが必要不可欠です。

チェンジリンスの効果としては、髪の内部に残っているアルカリを除去し、浸透圧を変えることで、薬剤の浸透を促進します。これにより、施術がよりスムーズに進みます。

髪質に合わせた薬剤選定

次に、薬剤の選定についてお話しします。髪の部位によって、薬剤を使い分けることが必要です。例えば、後頭部はくせが残りやすく、前髪やトップ部分はダメージを受けやすい傾向があります。これに対応するためには、部位ごとに異なる薬剤を使用したり、塗布のタイミングを調整することが求められます。

pHバランスの重要性

施術を行う上で、pHバランスを理解することも重要です。髪の自然なpHは約5.5であり、それを超えるpH値のものを髪にかけると、髪がダメージを受けるリスクがあります。特に水のpHは7.4とやや高めであり、注意が必要です。髪が弱っているときに、pHバランスを意識せずに施術を行うと、髪がビビる(ダメージを受ける)ことがあります。

ネオメテオの成分と特徴

ネオメテオストレートには、システアミンとチオグリコール酸が主成分として使用されています。これらは幅広いpHレンジで効果を発揮し、施術の柔軟性を高めています。また、以前使用されていた「スピエラ」という成分は、酸化エラーを起こしやすく、長期的には髪にダメージを与えるリスクがあるため、最近では使用を控えています。

薬剤の組み合わせと効果

施術に使用する薬剤の組み合わせも重要です。たとえば、pH 10.5にインクラインを10%加えることで、pHを8.5まで下げ、髪へのダメージを抑えながらも、強力なストレート効果を得ることができます。薬剤の組み合わせや濃度を調整することで、髪質に応じた最適な施術が可能になります。

ダメージコントロールの方法

施術においては、強い薬剤を使用するよりも、一段階弱いものを選び、後から調整する方がリスクを減らせます。これにより、髪が予想以上にダメージを受けることを防ぎつつ、確実に結果を出すことができます。

アルカリブーストの活用

ネオメテオストレートには「アルカリブースト」という製品もあり、これを使うことでpHを維持しつつ、薬剤の効果を高めることができます。特に、髪がしっかりしている場合や、ダメージが少ない場合に効果的です。

最後のポイントとまとめ

最後に、薬剤の使用方法とpH管理の重要性を再確認しましょう。施術中のpH変化をしっかりと管理することで、髪に不要なダメージを与えず、理想的な仕上がりを実現することができます。

特に、ビビリ(髪のダメージ)を避けるためには、薬剤の選定とpH管理が鍵となります。

ネオメテオストレートは、非常に安全性の高い技術ですが、その効果を最大限に引き出すためには、正しい知識と経験が必要です。薬剤選定や施術手順をしっかりと理解し、実践することで、お客様に満足いただける結果を提供できるでしょう。

以上、ネオメテオストレートの効果的な使い方と薬剤選定のポイントについてお伝えしました。今後も、この技術を活かし、さらに美しい髪を提供できるよう努めてまいります。

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